湯山昭の音楽を7組のプレイヤーがトリビュートするコンサート。プロデュースは娘の湯山玲子!

 モダンな和声と複雑系リズム、悲しい明るさが止まらない!!「子バカと言われようと、父、湯山昭の作品群は、音楽の奇跡というべき魅力に満ちている」と、あえて娘の湯山玲子がプロデュースする「湯山昭の音楽」世界。

 『おはなしゆびさん』等の童謡、現在、150版を重ねるピアノ曲集『お菓子の世界』、日本の合唱界を牽引した『四国のこども歌』『コタンの歌』などの作品で知られる湯山昭は、戦後に頭角を現した作曲家の中では、最も大衆に愛され、支持された存在ですが、器楽曲、歌曲にこそ素晴らしい曲があるのです。
 
 印象派を思わせる色彩豊かな和声、セリー技法やジャズのモードをスパイスのように効かせた色彩感、日本語の歌詞と渾然一体となった抒情などなど、昭和の作曲家の掘り起こしが始まっているSNS時代だからこそ、体験していただきたいこれらの作品群を、才能ある演奏家たちがプレイオン!!!

 ちなみに、コンサートが行われる飛騨・高山は、妻として湯山昭を支え、児童合唱団の主催者として活躍していた湯山桂子(旧姓:堀尾桂子)の生まれ故郷。文化の色濃い、小京都の清冽な空気の中で体験する湯山昭の世界は、みなさまの心にあらためて、音楽の美しさ、エネルギーを呼び活けることでしょう。

湯山 昭

AKIRA YUYAMA
1932年9月9日、神奈川県平塚市生まれ。東京藝術大学音楽学部作曲科在学中に、第22回日本音楽コンクールで「ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ」が第1位次席、第23回には「弦楽四重奏曲」が第2位入賞で頭角を現す。「おはなしゆびさん」「あめふりくまのこ」に代表される童謡のほか、現在、150版という驚異的な重版を重ね、大人から子供まで愛奏されているピアノ曲集「お菓子の世界」、器楽曲「マリンバとアルト・サクソフォーンのためのディベルティルメント」、合唱曲「四国のこども歌」「葡萄の歌」など、幅広い分野での数々の名作を世に送り出している。1970年に合唱曲「コタンの歌」で文化庁芸術祭大賞。1973年、1976年に日本童謡賞。1993年に第5回サトウハチロー賞受賞。2003年旭日小綬章受章。2001年より日本童謡協会会長。その音楽は、魅力的なメロディーラインに斬新な和声感とリズム、無調などの現代音楽手法も取り入れつつ、美しさ、楽しさに帰結する独特の魅力に溢れている。TBSの倉庫に眠っていた日本人名作曲家たちの知られざる傑作音楽を集大成したCD「戦後作曲家発掘集成〜TBS VINTAGE JCLASSICS」に収録された「10人の奏者のためのセレナーデ」により、その器楽曲に再評価が高まっている。

【ホームページ】
https://www.yuyamaakira.work

【ブログラム】


ピアノ曲集『お菓子の世界』より

「序曲・お菓子のベルトコンベアー」「バウムクーヘン」「ショートケーキ」「間奏曲1 :むしば」「チョコバー」「間奏曲2: どうしてふとるのかしら」「ヌガー」「鬼あられ」「チューインガム」「甘納豆」

演奏: 新垣隆(ピアノ)

 現代音楽家として活躍し、最近では川谷絵音らとともに、ジェニーハイのメンバーとしても活動中の新垣隆は、ピアノの名手としてもつとに知られた存在。彼が敬愛して止まない湯山昭の代表作である『お菓子の世界』は、心に響く非凡なメロディーライン、ジャズを感じさせるビビッドなリズムの妙、無調などの現代音楽アプローチなどの多彩な魅力が込められ、現在、150版という重版を重ねるほどに人々に愛されている。

歌曲集:子供のために(詞・金子みすゞ)

 「鳴子を弾いても」「ながぐつのお家」 歌曲集:カレンダー(詩・薩摩忠) 「4月/牧場」「6月/梅雨」「7月/夏のレセプション」「10月/秋なので」「11月/空の瞳」

演奏: 林正子(ソプラノ)

 ジュネーブ在住、スケールの大きい国派ソプラノ歌手として内外で演奏活動を続け、宮崎駿監督『崖の上のポニョ』の「海のおかあさん」の歌唱で知られる林正子が歌う、湯山昭の女声歌曲たち。金子みすゞ、薩摩忠といった、昭和の詩人たちの言葉の世界に対して、湯山昭がこだわったのは、日本語の語感や意味の音楽化、というものだった。切なさ、悲しい明るさ、孤独などの「心の状態」は、ここに音楽となった。

歌曲集: 愛の主題による三章(詞・保富康午)、電話(詩・薩摩忠)

演奏: THE LEGEND(ザ・レジェンド)メンバー

 『科学忍者隊ガッチャマンII』などのアニメや演歌の作詞家として有名な保冨庚午は、その一方でモダンな現代詩作家であり、湯山昭とは童謡『お花がわらった』などのヒット曲のほかに、都会のメランコリー、クールさを感じさせる歌曲を発表している。薩摩忠の『電話』は、コンクールの入賞連絡を巡るユーモラスな歌曲。美しいメロディーをピアノの多彩なハーモニーとリズムで支える湯山 昭ならではの歌曲の魅力がここにはある。

『マリンバとアルトサクソフォーンのためのディヴェルティメント』

演奏: 上野耕平(アルトサクソフォーン)、池上英樹(マリンバ)

 委嘱作品の依頼を受けたときに、作曲者の頭に浮かんだのが、この個性的なふたつの楽器の組み合わせの妙。どちらも豊かな倍音と、奏法にキレとリズム感が出せるところに特徴がある。世界的な打楽器奏者、イヴリン・グレイニーのアルバムにも収録され、Youtube時代となって多くの演奏家たちにワールドワイドに取り上げられているクールな名曲を、注目の若手サックス演奏家として、今、クラシック界を騒然とさせている上野耕平と、打楽器界の型破りの鬼才、池上英樹とのスーパーセッションでおくる。

『ヴァイオリンとピアノのための小奏鳴曲』

演奏: 石上真由子(ヴァイオリン)、新垣隆(ピアノ)

 東京東京藝術大学音楽学部作曲科在学中に、第22回日本音楽コンクールで第1位次席を受賞した、湯山昭の原点とも言える器楽曲。フランクやラヴェルといった、フランス音楽の空気感やテクスチャーの中に、湯山昭ならではの非凡でキャッチーな主旋律が浮き立ち、独特の世界を作り上げている。ヴァイオリンは、昨年コロムビアレコードの新レーベル、
Opus Oneからデビューを果たした若い才能のひとり、石上真由子。ピアノは再び新垣隆。

男声合唱曲とピアノのための『ゆうやけの歌』(男声5声編曲版)

演奏: THE LEGEND(オペラユニット)

 湯山昭の合唱曲の中でも、最も刺激的で型破りな試みが随所で爆発する異色の名曲。川崎洋の手になる「若い男のリビドーのたぎり」そのまんまのビビッドな歌詞のバトンを、ユーモアと諧謔を込めて、雄々しい人間讃歌に結実させている(こんな過激作が合唱コンクールの課題曲として歌われていた昭和の大らかさが羨ましい)。実力あるオペラユニット、ザ・レジェンドによって、男声合唱から男声5声に編曲を施した当バージョンは、迫力の影に潜むこの曲のリリシズムが浮き彫りになってくる。

合唱曲『思い出の高山』、『くじらの子守歌』

演奏: 地元合唱団のみなさん
コーラス赤い靴
女声コーラス さつき
コールからたち
中日文化センター
コーラスこおろぎ

 湯山昭の妻、湯山桂子は飛騨・高山出身。国立音楽大学の作曲科を卒業し、合唱団を主宰し、故郷の高山で公演をおこない地元との交流を続けていた。そんな中で生まれた委嘱作品が『思い出の高山』、『くじらの子守歌』は、ブルースを思わせるメロディー展開が意表を突く、湯山昭のメロディーの才気が光る曲。これらを、地元の合唱団5団体の歌声で。


INFORMATION

市民文化芸術鑑賞事業
文化協会設立70周年記念事業

湯山昭の音楽 What The World Needs Akira Yuyama

2020年3月15日(日)

15:00開演(14:30開場)

岐阜県・高山市民文化会館 大ホール
(岐阜県高山市昭和町1丁目188-1/JR高山駅西口徒歩約1分)

入場料
一般:S席 3,500円/A席 2,500円
メセナメイト会員:S席 3,000円/A席 2,000円
ジュニア(18歳以下):S席 A席 共通 500円(税込)
*3歳未満のお子様は入場をお断りさせていただきます。

チケット取り扱い
高山市民文化会館 TEL:0577-33-8333
飛騨市文化交流センター TEL:0577-73-0180
チケットぴあ 
TEL:0570-02-9999
(Pコード:171-575)
Webからはこちら>>

*取り扱いは一般とジュニアのみ

公演に関するお問合わせ
(一社)高山市文化協会 
TEL 0577-34-6550
mail@takayama-bunka.org

INTERVIEW

主催: 高山市/一般社団法人 高山市文化協会 企画:爆クラ/有限会社ホウ71 制作:プロマックス